>epilogue
>Day■:■■-■
―――、今から思い返してみても。
矢張り自分は未熟であり不出来であったのかもしれない。かも、と言う割には確信的だ。
私は先輩ほど技術に長けていないし、
人心掌握術も寛容な心もなければムードメーカになることもできない。
私は、不出来で未熟な人間だった。
何時までも先輩の背を追うどころか、先輩の影を踏んで歩く人間であったことには間違いがない。

でも、だからと――とはならない。
起きた結果も事象もひっくり返る事はないし、仮にひっくり返る様な超常があったとして
それに頼ると言う事はこれまでの過程を踏みにじると言う事。
過程も、それによって起きた感情も結末も決して踏みにじってはいけない。
自分の都合が良いように解釈をするのは楽だけれど、何もかもに対して無礼でしかない。
技術を継ぎ継承を行う『技術者』として、『ネヌ・ブランショット』として。どちらもそう思う。
>Day■:■■-■
夢を見た。
いつかの職場で、いつもの部屋で。
もう今は無い嘗て存在していた日常の風景で。

見えない顔で呆れた様な声。



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沈む。
「だから、」
>Day■:■■-■

きっと、先輩は己の後を追い掛ける事を望まないだろう。
けれど、存在に希望を抱くことは許してくれるだろうから。
すっかり煮えた頭と業腹を冷やし癒すためにも。
追い求め過ぎないためにも。
遠く遠くに点を置いて、望むのだ。
―――、今から思い返してみても。
矢張り自分は未熟であり不出来であったのかもしれない。かも、と言う割には確信的だ。
私は先輩ほど技術に長けていないし、
人心掌握術も寛容な心もなければムードメーカになることもできない。
私は、不出来で未熟な人間だった。
何時までも先輩の背を追うどころか、先輩の影を踏んで歩く人間であったことには間違いがない。
「頭の痛い話」
でも、だからと――とはならない。
起きた結果も事象もひっくり返る事はないし、仮にひっくり返る様な超常があったとして
それに頼ると言う事はこれまでの過程を踏みにじると言う事。
過程も、それによって起きた感情も結末も決して踏みにじってはいけない。
自分の都合が良いように解釈をするのは楽だけれど、何もかもに対して無礼でしかない。
技術を継ぎ継承を行う『技術者』として、『ネヌ・ブランショット』として。どちらもそう思う。
>Day■:■■-■
夢を見た。
いつかの職場で、いつもの部屋で。
もう今は無い嘗て存在していた日常の風景で。

「あいっかわらず真正面からしかみねーっつぅか、」
見えない顔で呆れた様な声。

「んま今更か。
……なんだよ湿気た顔して。現実か非現実かなんて区別ついてんだろ?」
「はいッス」
「……、」
「ねえせんぱ、」
「ただ、正面ばかり見ても意味は無い。
一点ばかりを見るのは、やや視野狭窄が過ぎる」
「……はい」
「だが、目的意識と成すべきことがあるのなら、多少は話も変わるか」
「……成すべきこと、スか」
「そ。いつも言ってるだろ?『成すべきことを成せ』ってな。
それ一つに捕らわれるのはアホの所業だが、見据える先がキチンと見えているなら――何かがつながるかもしれねえ」
「物事と言うのは点と点を置いて、線を引く作業だ。
線を引く間にどれだけ視界を広く、思考を深く出来るかでソイツの器は決まる」
「だから」
「だから、成すべきことを成せよネヌ。アンタは俺様の可愛い後輩なんだからな」
沈む。
「だから、」
>Day■:■■-■
「船旅でもしようかと思ったンスよね」
きっと、先輩は己の後を追い掛ける事を望まないだろう。
けれど、存在に希望を抱くことは許してくれるだろうから。
すっかり煮えた頭と業腹を冷やし癒すためにも。
追い求め過ぎないためにも。
遠く遠くに点を置いて、望むのだ。